高杉良さんの代表作。
ワンマン経営者が経営する都立銀行の、内部における事件・事故。それに対峙する会社人の悲喜交々を、主人公を通して描き出している。
登場人物は架空のものであるが、時代背景や政治背景は現実に則しており、舞台はバブル絶頂期。膨大かつ丹念な取材をもとにしたであろうその筆致は、現実以上のリアリティーをもって読み手に迫ってくる。
バブルに踊り踊らされた日本を、銀行という組織の内部を舞台に、陰に陽に表に裏に描き出した大作、迫真のドラマ小説である。
本当に素晴らしい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月23日
- 読了日 : 2024年3月23日
- 本棚登録日 : 2024年2月5日
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