『マリー・アントワネットの娘』を読んで、「あ〜、藤本ひとみ懐かしいな〜。昔よく読んでたよな、コバルト文庫の漫画家マリナとか」と思って、ついつい「藤本ひとみ」で検索してしまい、マリナシリーズを数冊買った後、目についたのがこの本だった。
この「花織高校」シリーズも全部集めて読んでいたなと思い出す。
あれは中学生の頃だったから、もう15年以上前なのか…………(汗)。
思わず、購入してしまった。
私が集めたコバルト文庫は、もうずいぶん前にすべて古本屋に売ってしまったので、今回読むのはもう何年ぶりかわからない。
読んでみた感想は、 「読み終わるの、はやっ」ってことだった。
会話の部分が多いからかなー、すごくアッサリ読めた。
しかし、甘い世界だね。
「男の子にこんなことされたら幸せ〜」な場面がたくさん展開される。
突然家に来て、花束とチョコレートとハンカチを贈られて告白〜とか、2人の男が自分を賭けてバスケで戦う〜とか……。
しかも、それをやられている女の子が「そんなにかわいいわけでもない」というのがポイント。
だけど、「時々すごくいいことを言う」というのもポイント。
これに、どうやら藤本ひとみの書く物語に出てくる男の子たちはグッと来てしまうらしい。
昔は「マート」(クスッ)の方がかっこよく思えて、「イツキ鬱陶しいわぁ」と思っていたけど、今読むと断然イツキの方が好きだわ〜。かわいいと思ってしまう。
あら? これが年を取ったということなのかな?
しかし真実子、ハッキリしなさすぎ。
ちょっと何かあったら「やっぱり高柳くん♪」「やっぱりイツキ」とフラフラしっぱなしで、「お前のこの優柔不断さが、この話を長くさせてるんだ!」と思ってしまった。
ああ、これも年を取ったから思うこと?……つくづく、自分が年取ったことを思い知らされた物語でした……
- 感想投稿日 : 2007年4月28日
- 読了日 : 2005年5月26日
- 本棚登録日 : 2007年4月28日
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