無意識の構造 (中公新書 481)

著者 :
  • 中央公論新社 (1977年9月22日発売)
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本棚登録 : 1198
感想 : 88
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同著者のユング心理学入門の要約版みたいな感じ

僕的には無意識が個人だけのものではなく人類に共有されているという考えより、個人に内面の宇宙が広がっていてそこに共通領域が幅広く見つけられると考える方が受け入れやすく感じる。

心的エネルギーが保存されると仮定すると、色々都合がいいと思う。閉鎖空間において、という条件は1人の人間が持つ心的エネルギーがいかなる要素に影響されずに一定であるということに変換されるのかな?
フロイトって対象への心的エネルギーが戻ってくることでどうたらって言ってた気がするから、そもそもユングとフロイトで心的エネルギーの解釈がかなり違うのかなと疑問に思った。

アニムスに触れるために影の道を通る必要があるというのはなぜなんだ??

読んでいると、定立するものと反定立するものを統合するためには、多くの苦難を伴うが、それは受け取るべき苦難であり、それを回避しては、創造的な道を開くことはできないってことがヒシヒシと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月20日
読了日 : 2023年4月20日
本棚登録日 : 2023年3月21日

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