過去に受けた事件の傷によるトラウマを持つ、若き女性刑事姫川怜子がヒロインの警察小説は「男社会」である刑事警察組織の中で、癖のある刑事達とぶつかり合いながら事件を解決するシリーズ。今回は多摩川で起きたバラバラ殺人事件でライバルの日下刑事との『鍔迫り合い』を通して事件の真相が明かされ行くが今までの誉田作品に比べると烈しい暴力描写は影を潜めて、むしろ登場人物の心理描写に重きを置いた展開は『武士道セブンティーン』で見せた手法か。姫川の女性から視た「男親の情」と、刑事であり親である日下の感情の対照が印象的な作品。
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- 感想投稿日 : 2013年8月31日
- 読了日 : 2012年5月1日
- 本棚登録日 : 2012年5月5日
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