神さま、お願い

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年10月30日発売)
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本棚登録 : 74
感想 : 19
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2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。

京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。

その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。

一、安産祈願
二、学業成就
三、商売繁盛
四、不老長寿
五、縁結び祈願
六、家内安全

どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャンル分けが難しい、独特な感じ。

全体的に展開やオチはソレ程の意外性や、目新しさはない。その反面、細かい細工や、表現は実に巧み(←この字が似合うと思う)。字数的にも、引用登録していないが、二、学業成就の冒頭、1ページは、季節的にハマっている影響もあり、最高。

個人的には、二、学業成就。三、商売繁盛がお気に入り。ただ、作者の他のお気に入り作品と比べるとインパクトに欠けるかな、というコトで総合評価は、★★★☆☆としました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月5日
読了日 : 2017年4月4日
本棚登録日 : 2017年4月2日

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