忌憶 (角川ホラー文庫 59-8)

著者 :
  • 角川書店 (2007年3月1日発売)
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本棚登録 : 356
感想 : 37
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2015年15冊目は小林泰三の連作短編。

「奇憶」
何をやってもうまくいかない主人公、直人はつれづれなるままに幼少期の記憶を遡ってゆく。ソコには……。

「器憶」
直人の元恋人、博美。その現在の恋人が腹話術に没頭するあまりに陥ってしまったコトとは……。

「土危(←変換できず)憶」
直人の唯一の友人、田村二吉は「前向性健忘症」となり記憶をつなぎ留めるためノートを持ち歩いている。しかし、そこに書かれていたこととは……。

最初の「奇憶」の登場人物をスピン・オフしたかのような連作短編。

中身的には「土危憶」、オチは「器憶」で、個人的好みは並びの逆順かな。 どれも小林泰三的造りと世界観だが、「コレ」というインパクトには欠けてたかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年3月17日
読了日 : 2015年3月17日
本棚登録日 : 2015年3月17日

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