快楽としての読書 (日本篇) (ちくま文庫 ま 12-2)

著者 :
  • 筑摩書房 (2012年4月10日発売)
3.33
  • (5)
  • (5)
  • (12)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 241
感想 : 13
5

先年、高校時代の国語の先生に「書評は毎日新聞が一番ですネ」と申し上げたら先生曰く「そりゃアンタ、丸谷才一が仕切ってるからヨ。」と。 
そういう見方をしたことは無かったもので、その際は「ふーん」と思った程度だったのですが、本書「快楽としての読書」を読むと、丸谷の影響力の大きささがじわじわと分かってくるのであります。 
今現在、丸谷は毎日書評顧問のを池澤夏樹に譲っていますが、その池澤をはじめ、鹿島茂、池内紀らが昔書いた本の書評も、本書に収められております。 これにより、毎日丸谷ファミリーとなる前の彼らを、丸谷が早くから買っていたことがよく分かるのであります。
それにしても本書のタイトルは頂けない。もっと別の書名があったと思うのであります。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年6月6日
読了日 : 2012年5月29日
本棚登録日 : 2012年5月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする