彩雲国物語 花は紫宮に咲く (角川ビーンズ文庫 46-3)

著者 :
  • KADOKAWA (2004年7月31日発売)
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本棚登録 : 1924
感想 : 147

「百万が一そうであっても、私はあなたがしたと思っているので、事実は関係ありません。」
無茶苦茶な論理だけど言ってみたい。こう強い気持ちでありたい。

表紙は絳攸 3巻は納得のご登場。しかも静蘭でもなし得ていない秀麗との2ショット

「王様フって官吏の道へ」読みはじめる前はもっとずっと先の展開だと思っていたのよ。ここから始まる物語だったとは。
ついに夢叶えての第一歩。しかし認めてもらうため男の何倍もこなさなきゃならない。つらい。でも強い。
昨年問題になった入試男女格差とか思い浮かぶ。小説の初出もう随分前なのに世の中変わってないどころかむしろねえ。

紅家兄弟。次男の冷静で強気の態度と上から目線で「拘束させてやろう」んはーーー良き! 隠し事多過ぎ兄と兄大好きを隠さない次男と素直になれない三男、ああ尊い。
静蘭はぐらぐら揺れて悩んでそして選んで吹っ切れて。でもそれだけしか望んでいないの?もっと望んでもいいじゃない。
邵可と、悩める子羊達それぞれとの会話シーンはどれもいいなあ。
今回の花は福寿草そして蕾。
劉輝、藁人形送ってよこす男なのにキメるとこはしっかりキメる。夜の庭のシーンは言葉一つ一つ切実で切なくて。
そして爺さま達のお互い分かってる感と激重感情ー!若返るのずるいよw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年10月10日
読了日 : 2020年7月29日
本棚登録日 : 2020年7月26日

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