本年1月に亡くなった常盤さんの生前に発行された最後のエッセイ集。
2003年に日経新聞に連載されたエッセイを中心に、晩年に至るまでの間に各メディアに発表されたものが間もまとめられている。
1931年生まれとあるから、およそ70歳を過ぎてから書かれたものが中心となる。老いを迎えての心境や、故人となってしまった友人・知人を偲ぶエッセイが多くなるのも必然か。
それにしてもずいぶんと弱気で、何事もうまくいかぬぼやきや嘆きが目につく。それもこれも、親兄弟共に自分の現在の年齢よりも早く逝ってしまっているという事実が心に沁みるからなのだろう。
この本を読み終えて、タイトルを眺め返せば、亡くなる一か月前の常盤さんの心境が手に取るように分かるようだ、、、
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年3月3日
- 読了日 : 2013年3月3日
- 本棚登録日 : 2013年3月3日
みんなの感想をみる