未完の小説で、モンロー・スターの映画業界もの&女性たちの絡みは「そんなに面白いかこれ?」という感想。もし書き終えられていたら、このプロットで本当に名作になったのだろうか?と首をひねるのだが、怒涛の展開が用意されていたようだ。村上春樹はフィッツジェラルドが推敲をしていないことを前提に、敢えてゴワゴワしたこなれない日本語を当てていると見え、作家による翻訳だと思った。推敲を重ねればギャツビーのような洗練に行き着いたのか。
また、「あなたにもう一度お会いしたかったの」「私はそのアメリカ人と結婚するべきなのかしら?」という言葉づかいをする女性は、時代としてありなのか、あまりに春樹的なのか、は考えてしまう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2022年8月20日
- 読了日 : 2022年8月20日
- 本棚登録日 : 2022年6月18日
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