最後の大君 (単行本)

  • 中央公論新社 (2022年4月7日発売)
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感想 : 9
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未完の小説で、モンロー・スターの映画業界もの&女性たちの絡みは「そんなに面白いかこれ?」という感想。もし書き終えられていたら、このプロットで本当に名作になったのだろうか?と首をひねるのだが、怒涛の展開が用意されていたようだ。村上春樹はフィッツジェラルドが推敲をしていないことを前提に、敢えてゴワゴワしたこなれない日本語を当てていると見え、作家による翻訳だと思った。推敲を重ねればギャツビーのような洗練に行き着いたのか。
また、「あなたにもう一度お会いしたかったの」「私はそのアメリカ人と結婚するべきなのかしら?」という言葉づかいをする女性は、時代としてありなのか、あまりに春樹的なのか、は考えてしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外
感想投稿日 : 2022年8月20日
読了日 : 2022年8月20日
本棚登録日 : 2022年6月18日

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