★3.5
<梟>の一族――。
誰ともなくそう呼びならわされた人々には秘密があった。
限界集落で身を隠すように生活している彼らは眠らないことに加えて、
生まれつき常人離れした身体能力を持っているのだ。
それゆえに歴史の影で大きな役割を果たし続けてきたのだった。
榊史奈は一族の末裔中、
唯一の十代として期待を一身に背負いながらも、平和に暮らしていた。
集落が何者かにより襲撃され、一名が死亡し、
その他全員が彼女を残して消えてしまうまでは……。
敵の目的とは一体何なのか。
単身で逃亡生活に追いやられた史奈は、一族の生存を信じて、
また己のルーツに関する真実を知るため、戦い続ける。
眠らない梟の一族
忍者の末裔と言われている。
山の中の限界集落が夜突然襲撃される。
祖母に言われ一人風穴に隠れていた高校生の史奈。
朝、村に戻ると一人は亡くなっていて、家々は全て焼き払われていた。
何がどうなっているのか?
梟の一族とは何なのか?
敵は誰なのか?目的は一体何なのか?
とても面白い設定で謎も多く、読み始めとても惹きつけられました。
少しずつ明らかになる梟の事。
「カクレ」のお話には心が沈んだし、「シラカミ」のお話には驚いた。
しかし、所々で先が読めたのは少し残念でした。
梟の一族の歴史については余り触れられず、
歴史的な事をもっと知りたかったかな。
史奈の活躍も、そんなに激しい物でなく…。
史奈の成長記として楽しめました。
梟が沢山いて良かった♪
新しい梟達の世界が幸せなものであることを願いました。
これからの彼らの事知りたいなぁ。
こんな風な一族っているんじゃないかと思いました。
夜眠らないと一日長いだろうなぁ。
- 感想投稿日 : 2019年8月11日
- 読了日 : 2019年8月11日
- 本棚登録日 : 2019年8月11日
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