資本主義を欲望によってフロンティアを拡大していく行為と捉え、どのように発展したか、何故成功し、社会主義は失敗したのかについての著者なりの答えが示されている。ペレストロイカは社会主義+市場の導入という形で立ちゆかなくなり、計画経済において権力側がコントロールしきれなかったことなどが興味深かった。アメリカの大量生産を可能にする大量消費(需要)の存在や、メルティングポットが故の大衆を相手にした資本主義なども納得できる(それは貴族主義などのヨーロッパには根付かなかった)。欲望とうまくつなげながら論じられている名著。
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- 感想投稿日 : 2015年9月16日
- 読了日 : 2014年11月11日
- 本棚登録日 : 2014年11月11日
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