私という運命について (角川文庫 し 32-4)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年9月25日発売)
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感想 : 386
5

女性にとって恋愛とは?結婚とは?出産とは?家族とは?
死とは?

涙腺緩みっぱなしでこんなに泣いた本ははじめてかも
しれません。

亜紀さんの物事の捉え方が私と酷似していて
最初のほうは自分と重ねて読み進めました。

哀しい目にあっている人が今この世界には
何千万人もいて、自分はその人たちのために何もできないでいる。
自分が無力だってことを思い知るのが人生で、
わすかでも別の何かを付け加えていくのが
生きるということなんだって。

私はすごく無力な存在だといまも思っています。

会社でも必要とされていないし、家族はこんなはずじゃなかったとか○○ちゃんはあんなに立派なのにうちの子はどうして?
とか毎日のように聞かされる毎日です。

そんな駄目な人間な私にとって
この言葉はじわりじわりと胸をこみあげる
モノがありました。
本当に救われた気がします。

自分の周囲で起きる出来事をどれもバラバラの偶然と
捉えるより、すべてが一つの意味を持っていると
考えた方が人生はずっとリアルで楽しいと書いてありました。

確かにそうかも。
いま私が抱えている問題すべても、
何か意味があるんじゃないかって思えてきた。

私は深刻に考えすぎてただけかもしれないとも思えてきた。
選べなかった未来、選ばなかった未来
はどこにもなく、未来はひとつも決まっていないし見えやしない。
一つ一つの選択が運命なんだって思えた。

仕事も恋愛も家族関係も親戚関係も
上手くいっているとはいえないけど、
いまという瞬間瞬間を一所懸命生きようと思います。

生き直します!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年11月10日
読了日 : 2013年11月10日
本棚登録日 : 2013年11月10日

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