光の六つのしるし (fantasy classics 闇の戦い 1)

  • 評論社 (2006年12月1日発売)
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本棚登録 : 204
感想 : 15
4

子どもの頃に大好きだったので思い入れで★5つつけたいところだけど、うーん、読み返してしまうと自分の厨ニが恥ずかしいので★4つ。

もうすぐ11歳の誕生日を迎える主人公ウィルにおこる様々な不思議と、明かされる真実と使命……いかにも厨ニ(笑)
しかし現代イギリス(書かれた当時)の少年らしい日常が同時に描かれているので、ただの厨ニではないと思う(ややひいき目)。
またイギリスの民間伝承が多く取り入れられているので(鍛冶屋のウィーランド、チルターン丘陵のチョーク絵、七男坊の七男坊、船葬された王、十二夜の狩人ハーンなど)この本から色々調べたくなる。

中に登場する時を超越したような場所が、中世ヨーロッパの13から14世紀のものになっていることが(最近中世づいていたから)やや気になる。壁に埋め込んだ暖炉や壁に飾られたタペストリ、床に毛皮を敷いているなどで時代が特定されてしまうのはもったいないなと。
……こういうのって高二病って言うんだよね、分かってます。

ちなみにこの本に出てくる「光のしるし」が島津家の十字紋にそっくりなので、家紋キーホルダなど見かけるとこのシリーズが大好きだった自分を思い出してちょっと気恥ずかしくなるのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー・SF小説
感想投稿日 : 2012年1月8日
読了日 : 2012年1月8日
本棚登録日 : 2012年1月8日

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