レイモンド・チャンドラーが遺した最初の4章に、ロバート・B・パーカーが想像力を駆使して物語を完成させた作品。資産家の娘であるリンダと結婚したフィリップ・マーロウは、スプリングスで暮らし始める。自分自身であるために私立探偵の仕事を続けるマーロウに、仕事が舞い込んだ。カジノで10万ドルを借りて行方の分からない男を探して欲しいという。
舞台設定はチャンドラーだが、ミステリーとしてはパーカーの創作になる。気になるのはマーロウと妻リンダの関係。これまで全く違う世界で生きて来た二人は、一緒に暮らしていけるのだろうか。チャンドラーがどのような結末を用意してたのかは分からないが、パーカーの描き方にも納得はできる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年3月26日
- 読了日 : 2016年3月26日
- 本棚登録日 : 2015年11月2日
みんなの感想をみる