究極の判断力を身につけるインバスケット思考

著者 :
  • WAVE出版 (2011年6月1日発売)
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感想 : 261
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あまりにも仕事が片付かない状況を打開すべく、何かヒントになることがあればということで読んだ。
ストーリー仕立ての事例とその解決策、根拠が解説されており、とても読みやすかった。おそらく、社会人経験が5,6年の人が読む本だろう。
いずれも常識的な社会人であれば当たり前だろう、という解決策が示されているが、自分の仕事で同じ判断が出来るか、という視点で読むと、自分の仕事ぶりのどこに問題があるか、どういったことを気にすべきなのかが分かる気がした。

【抜粋】
・リーダーが最初にすべきことは、自分がリーダーであることと、支援と協力を求める気持ちを表明すること。
・本来自分がやらなければいけない業務を受けないことは、業務の効率化ではなく、職務放棄。
・リーダーの役割は、自分が汗をかいて働くことではなく、頭を使って周りに成果を出してもらうこと。
・リーダーは、ルールや規定を遵守することでなく、優先順位を考えながら目標を達成すること。
・組織の中に小集団活動チームをつくることで、活動が活性化させることもできる。
・優先順位付けは、緊急度vs重要度
・問題発見→分析→情報収集→対策立案→報連相→判断
・世の中には、仮説を立てる人と立てない人がいる。仮説にも、論理的/非理論的な仮説がある。
・休日出勤、サービス残業をしている社員を「がんばっている」と評価することは、組織全体にとってはマイナス。
・意見の対立について妥協点をうまく見つけられない場合は、意識を競争に向ける手もある。
・上司から何かを委任された場合でも、すべてを自由にして良いわけではなく、変更時や定期的な報告は必要。
・コミュニケーション手段は目的に応じて変える。緊急時にメールは不適切。深刻な相談はF2F。
・人は立場、部署によって価値観が変わる。
・組織には、ただ問題点を指摘するだけのリーダーは不要。どのような解決方向に持っていくかが大切。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: お仕事勉強
感想投稿日 : 2012年2月12日
読了日 : 2012年2月12日
本棚登録日 : 2012年2月12日

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