宇宙に外側はあるか (光文社新書)

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  • 光文社 (2012年4月20日発売)
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感想 : 31
5

目に見える世界では、この物質がこの方向にこの速度で進んでいる(野球のボールなど)なら1秒後にはどこにあるか決まっている。
しかし、量子の世界では観測して初めて決まる。1つの物質が同時に存在するし、物質より目の細かい壁をすり抜けたりと(無視できるほどに小さな確率だが)、あらゆる場所にある確率が存在し、確率の濃淡でしか存在場所は明らかでは
ない。
そんな不思議な量子の世界。けれど我々目に見える物質をつくっているのは量子。量子の集まりである。
あり得るのだろうか。いつの時点で観測しているしていると言えるのか、観測で測定するとはどういうことか。
それは量子力学の未解決部分らしい。
一説によると、物質の位置などを観測した時点で、観測者はそれ以外の物質が見えなくなる。
そこから多世界宇宙論、現在とは何か。
解説がわかりやすく、引き込まれる内容だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年9月26日
読了日 : 2021年9月26日
本棚登録日 : 2021年9月26日

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