タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1967年2月16日発売)
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本棚登録 : 2050
感想 : 155
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西欧などと比較しながら日本のタテ社会の組織構造を分析した作品。

歴史や過去の背景に基づく分析は、一つずつ丁寧な論理の積み重ねており、感心する。

特に納得がいったのは、日本の組織は論理よりも感情を優先させているというところ。本書は日本型組織に身を置くものがどう振舞えがいいのかを教えてくれる。

140208再読

気になったワードが「単一性」。多様性という言葉が流行する今日、逆を意味する言葉を考えもしなかった。

日本人だから…という考えに汲みせず、日本に存在するある条件を設定すれば、他国でも似たような社会構造が出来るのではという問題意識は参考になった。当たり前と思われるものに切り込んでいく姿勢は、大前氏のいう戦略家のものと同様。

日本は、単一性があったからこそ数回にわたる復活を遂げられたのかもしれない。日本の強味が機能しにくいのが現代なのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2012年5月4日
読了日 : 2012年5月4日
本棚登録日 : 2012年5月4日

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