今まで読んだミステリーのどんでん返しというジャンルとはまた違うが、結末を知ったあとにまた読み返したいと思った作品だった。
トリックとか犯人が誰ということではなく、犯人が分かったあとにしっかりドラマがあり、考えさせられた。
ミステリーというと犯人がわかる過程が重視される気もするが、この作品はミステリーにはそういったスリルだけではないということを教えてくれる。
また、他のミステリー作品の中には現実には起こり得ないだろうという前提から構成される物語もある。
しかし、この物語は大学生という「私」という立場から事件に向き合うことでフィクションがノンフィクションに感じるリアル感があった。
正直、緊張感やハラハラするといった物語ではない。ただ、ドラマがあるミステリーという印象を受けた。
仮に人に勧めやすいミステリー作品を聞かれたらこのシリーズを推したいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月5日
- 読了日 : 2024年3月5日
- 本棚登録日 : 2024年2月23日
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