第48回メフィスト賞受賞作。量子コンピューターの開発現場に翻訳者として招かれたリサーチャー(超文系)が、量子論について考えたりする話と、ルイ14世が子供の時代のフランスの孤児の女性が「狼の魔女」として暗躍?する話が交互に語られます。
現代(に近い未来)パートでは文系が量子論について文系として考えることを口語体で語るのが楽しくて、過去パートでは狼と魔女の少し浮世から浮いた感じが面白くて、分厚い本を持ち歩くのが苦にならないくらい楽しんで読めました。いずれのパートも、「女」からの目線であるがため、女としての理論で量子論、そして「愛」の物語が語られます。ちょっと「……」が多いなあと思いましたが、物語のちからで読ませてくれました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年11月3日
- 読了日 : 2013年9月14日
- 本棚登録日 : 2018年10月12日
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