人魚の眠る家

著者 :
  • 幻冬舎 (2015年11月18日発売)
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感想 : 743
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脳死判定…
臓器提供の意思…
突然その選択の場に立たされたら…?

特に幼い子供の場合は、親の決断が余儀なくされる。
愛する者を失った悲しみに暮れる中で、
果たして感情に流されることなく判断できるのだろうか。

現実を受け入れられず、奇蹟を願う母親。
そうですよね…
娘の身体は温かいのに、死を受け入れることなんて、
そう簡単にはできないですよね。

「瑞穂は生きている!」
母の狂信と、機械仕掛けのあやつり人形のようになっていく瑞穂の姿が痛々しい。

命が継続することと、人間として生きるということは同じではない。
でも明日、特効薬が見つかるかもしれない。
もしかしたら、再び…

考えさせられました。
でも、これが正しいと言える答えなど、出せないのではないでしょうか…。
この物語に登場した人物の誰一人として、
間違ったことは言っていなかったと思います。

めまぐるしく進歩する現代医学。
そのスピードに、人の心が追いつけなくなっている気がします。

つらく重いテーマではありましたが、
エピローグに救われました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: は行
感想投稿日 : 2016年3月4日
読了日 : 2016年3月4日
本棚登録日 : 2016年3月2日

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コメント 11件

koshoujiさんのコメント
2016/03/04

こんばんは。
これ、当日予約するのを忘れたら、流石の東野大先生。
あっという間に1000人超えちゃって、予約する気が失せた。
これから予約入れても3カ月くらい先だなあ。でも予約入れよう。
あれ、「白線流し」の話、どこで見たのかな?
あれは素晴らしい感動的なドラマで、泣けます。全部ビデオで持ってるよ。(^^)/

koshoujiさんのコメント
2016/03/04

YouTubeのプロフィール欄?に書かれてましたよ♪
え? そんなのありましたっけ?? 後で見てみよう(笑)。

>ただ、続編でいきなり二人が一緒に暮らしていたことがショックでしたね。あの淡い初恋から、そこに至るまでの過程を見たかったのに~~って(笑)

そうそう、私もあれ見た時、思いました。純愛だった二人がいきなり同棲している……。
どうして? 何故? 君たちいつの間にそんな関係に?? と思いました(笑)。

koshoujiさんのコメント
2016/03/04

あと、二十歳のとか、二十五のとか三つくらい続いたでしょう。
ナガセ君が人気になり過ぎてドラマに出演する時間が取れず、
園子は画面に出るのに、渉君は殆ど出なくなっていきましたよね。
しかも最後は、青年海外協力隊で知り合った女性と一緒になるという唐突で無茶区茶な展開。あれが最終回になりました。
最後のやつはそれまでファンだった人からも非難囂々で、TBSのHPのコメント欄に本間プロデューサーへの罵詈雑言が続きました。
頭に来たので、私も思い切り非難のコメントを書き込んだ一人です(笑)。
コメント欄が非難の嵐になったのでTBSがコメント書き込みをを閉鎖したと記憶しています。

koshoujiさんのコメント
2016/03/04

立て続けで申し訳ない。<(_ _)>
「人生の扉」の和訳は我ながら良い出来ではないかと思っていたので、
褒めてもらってうれしかったです。(^^)/

koshoujiさんのコメント
2016/03/04

>一番好きなシーンは、ひたすら走って線路の踏切で出会うところです!

これ、私も一番好きな場面です。
園子がランドセルみたいなバッグ(笑)を背負って走り、踏切に来るところね。
感動的です。

koshoujiさんのコメント
2016/03/04

混みあっている(笑)。
いったいどっちが先に書いて、どのコメントに返信してるのか分からなくなるよね、ブクログのコメ欄でやりとりしていると。
そう、あれはランドセルにしか見えない(笑)。
数年前まではTSUTAYAにありました。今でもあるんじゃないか、名作だから。

koshoujiさんのコメント
2016/03/05

>最終回、海外協力隊の方が亡くなって園子と再び…でしたよね??

あれ、そうだっけ?? 
原なんとかいう女優と海外協力隊で一度結婚したんだよね。
でも、その女性が病気で死んで、渉が戻って来て。
最終的には園子と一緒になるような終わり方だったかな?
ファンが怒ったのは、結末は良いんだけど、そこがあまりに端折り過ぎた部分だったからかな。
協力隊のシーンなんかまるで映像では出てこないし、相手とどうしてたのかのシーンもないし、
渉が最後の最後でほんのちょっとだけ顔を出すような終わり方。
一度振っておいて、簡単に戻って来る過程が全くテレビではわからん!! というような
映像の作り方だったかもしれません。

koshoujiさんのコメント
2016/03/05

関係ないけど思い出した。
私、初山別天文台のマイスターシステムにお金(たしか5000円)払って、自分の星持ってるんですよ!!!
すごいでしょ。何番だっけなあ。今調べようっと(笑)。

koshoujiさんのコメント
2016/03/05

ほんとに立て続けで恐縮です。
ファンから非難があったのは最終回のひとつ前、渉が園子を振って簡単に青年海外協力隊の女性と一緒になったからだと思います。
調べたら、その時が本間プロデューサーだったので。
で、TBSが止むにやまれず、元の鞘に納めるべく、無理やり相手の女性を殺して(笑)渉を帰国させ、
強引に園子と寄りを戻させたような気がします。(笑)

azu-azumyさんのコメント
2016/03/08

杜のうさこさん、こんばんは~♪

これ、読みたかったの~!
東野圭吾さんの本は古本屋さんではなかなか手に入らなくて~(涙)
でも、杜のうさこさんのレビューを読ませてもらって、ますます読みたくなってます!!

杜のうさこさんのコメント
2016/03/08

azu-azumyさん、こんばんは~♪

東野圭吾さんの作品に、ハードルをすごく上げちゃっているせいか、
最近の3作品が、物足りなかった感が強くてね…。
本書はミステリーではないのかもしれないけれど、読みごたえありました!

こちらでも、図書館ではすごい順番待ちになってるようです。
東野圭吾さん、恐るべし!

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