七帝柔道記

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年3月1日発売)
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本棚登録 : 503
感想 : 98
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「学問だってスポーツだって同じだ。他のあらゆることだって同じだ。たまたま与えられた環境や、天から貰った才能なんて誇るものでもなんでもない。大切なのは、いま目の前にあることに真摯に向き合うことなのだ。自分がいまもっているもので真摯に向き合うことなのだ。」
とても淡々とした文章で書かれているのに、心に熱さや冷たさや痛みが伝わってくる。
私が柔道と思っていたのは、世界中で行われている講道館柔道で、戦前の高専柔道からの伝統を受け継ぐ七帝柔道というものがあると、この本を読んで知った。
非常に心に残る作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2014年9月11日
読了日 : 2014年9月8日
本棚登録日 : 2014年9月5日

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