老人施設のベッドでうつらうつらしているハツに届けられたのは、赤いリボンの結ばれた黒い箱。
その箱を開くと…昭和の戦前・戦中・戦後を生きたハツの日々があふれていく。
ハツが、貧しい中で無知であったり卑屈であったりしながらも、好きなものを大切にしながら、少しずつ成長していく姿が、等身大な感じで良いなと思う。
女の子らしいお洒落とは縁遠い自分でも、心が浮き立つ少女に感情移入できたし、この時代の少女雑誌「乙女の友」を作る雑誌社で働く人々の生き生きとした姿に、とても引き込まれた。
映画や、朝ドラになりそうな、楽しく、切なく、素敵な物語だと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月29日
- 読了日 : 2022年12月29日
- 本棚登録日 : 2022年12月29日
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