上巻に続いて、緊張感のある場面の連続で始まる。ここでようやくもう一つの「世界」とジェベックスがつながる。ワープの原理とか、異世界に行く原理がなんとなくわかるけど、そういうのはありなのだろうかと基礎知識のないわたしは思ってしまうのだけど、見ようによってはまだまだ先があるような終りだった。
違う世界に生まれたいという願望。それはこちらの世界からしたら甚だ迷惑なことでもあるが、ウェザーは「それは禁止してはいけないことだ」と判断する。すごい。なんかウェザーがすごい。わたしの方が「それでいいと思っているのか」と確認されるみたい。ただのSFじゃない。科学的な生活における宗教、「人工生命」について考えさせられた。
それにしてもホーガン氏の大団円は、あまりに大団円すぎてどうなのだろうという気がする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2021年9月19日
- 読了日 : 2021年9月19日
- 本棚登録日 : 2021年9月19日
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