花芯 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2005年2月15日発売)
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本棚登録 : 538
感想 : 67
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女性だから生み出せる表現ばかりで、下品な感じは全くしなかった。これを子宮作家と馬鹿にするとはなんと表面的…時代柄、仕方ないのか。。
女性として分かるものも多かったけど、勿論、分からない価値観も多かった。感動したとか共感した、ではなく、深く考えさせられた文章をメモ程度に。


・恋愛なんて、結局、誤解の上に発生する病状(p34)

・まだ男はできる…ということばよりも、まだこどもは産めるということばの方が、女にとって、なんとみずみずしく、涯しない可能を孕んだひびきをもっていることでしょう
(p37)

・愛とはもっと透明な、炎のように掌に掬えないものではないだろうか。
(p107)

・人間はどうしてだれも彼も結婚したがり、味気ない噓でぬりかためた家庭の殻の中にとじこもりたがるのだろう。出来ることなら生涯、独身ですごせないものだろうかと、私は度々空想した。
(p110)

・人間のだれもが逃れることの出来ない行為
(p118)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年4月1日
読了日 : 2022年4月1日
本棚登録日 : 2022年4月1日

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