友達から紹介された作家さん、ようやく読了!だ、だ、大好きだ。
あとがきを最後に触れ、さらにそう思った。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌いな本だと思う。嫌いというか理解できないというか。笑
なるべく親の期待に背く、とか自己中心主義を磨き上げる、とか幸福を求めることを断念する、とかとか…冷静に見るとすごいトピックだらけ。
けど、ものすごく救われる気持ちになった。
どうせ死ぬ、ってところもすごく共感。わたしもずっと、腹の底でそう思っている。だから、希望を持たねばならぬこの世界によく絶望している。苦しくなる。でも、一番執着しているのかもしれぬ。
著者は昔の時代を、健全でまともだったことを肯定し、ただしそこでのマイノリティである自身がいかに苦しかったか、、という説にかなり納得した。
マイノリティであることは、今は随分とらくになったのかもしれぬ。
ただし、現代はアブノーマルなことを声高に言えるようになり最高と思いつつ、一見寛大なだけだという記述。
まさにその通りだなと思ったのである。
わかったふりをしたり、理解してるふりをしたり、寛大であるふりをする人たち、いわゆるマジョリティの人たち。
あれこれジャッジしたりいろんな価値観を押し付けたりしてくるのはもうやめてくれと思う。静かにして、うるさい、って思う。
…ここに味方がいた。
書いてあること、ほぼすべて同感である。
中島先生は、自分をごまかすことをやめたらしい。私もやめたいんです、切実に。
中島先生の本、もっと読みたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年10月22日
- 読了日 : 2017年10月22日
- 本棚登録日 : 2017年10月13日
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