騙されてたまるか 調査報道の裏側 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2015年7月17日発売)
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感想 : 77
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「殺人犯はそこにいる」で清水潔の取材力や、その姿勢に惚れたが、本著では、そのジャーナリズムの哲学を存分に味わう事ができる。但し、先の著書や「桶川ストーカー殺人事件」を読んだ人には、そのダイジェスト版的な要素から、重なるページも多いだろう。

仕事の仕方として素直に尊敬するのだが、感情的な発言も時に気になる。最も引っかかっているのは、足利事件での、冤罪を晴らすことに興味はないという発言。まあ、言葉の綾というか、それ以上に、真犯人に興味がある事を強調するために言っているのだろうが、この発言は違うだろう。騙されてたまるかと、悪を暴く事ばかりがジャーナリズムではなく、真実を追求する事が真理ではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年4月6日
読了日 : 2019年4月6日
本棚登録日 : 2019年4月6日

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