子は親を救うために「心の病」になる (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2014年4月9日発売)
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感想 : 78
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まず私は、親が「普通」の家庭で育ててくれたので、それに感謝したいなと思います。「普通」の中でも、親が頑張りすぎることもなく、親が子に野望を押し付けることもなかったと思います。そのおかげで私は不登校や引きこもり、摂食障害になることなく今のところ生きることが出来ています。私の両親は上手に私を育ててくれたのだなぁと思いました。ただ、私は4章にあったような、人生を客観視してしまうことがたまにあります。それは別に親が発達障害という訳でもないので、単なる私の性質だと思うのですが。例えば、地学の授業で宇宙のことを勉強した時、何億光年とか言われると、ああ、私たちが生きている世界は宇宙から見たらまるでちっぽけだな、私たちの悩みなんてもっとどうでもいいことじゃないかって考えたりします。ニーチェが言う能動的ニヒリズムと似ているかもしれません。この世界は無意味なんだって基本思ってます。この本が言及してることとはちょっと違うかも。宇宙期に関しては、少し難しくてちゃんと理解出来てるか自信ありませんwでもスナフキンの例は素敵だなと思いました。もともと社会に所属してて、でも挫折して、彼は今宇宙期で放浪しながら生きてる。確かスナフキンってもともと放浪する種族だったような?でもそんな宇宙期真っ只中のスナフキンという捉え方も、それはそれでスナフキンを魅力的にすると思います。

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感想投稿日 : 2016年1月28日
本棚登録日 : 2016年1月23日

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