現実的な世界の日常に、非現実的な設定が混ざりこむ不思議な短編集です。
作者の書きたいことが明確にあり、それを分かりやすく読者に伝えようとする姿勢はこの作品でも健在でした。
多くの話の中に過去や現在の「喪失」という要素が含まれるのが印象的で、作者の主要な主題となったのでしょうか。
各話について細かいことを言えば、お約束ではある「お役所仕事」は無理に入れなくても、とか、設定に慣れた頃に話が終わってしまった、とか感想はありますが、作者らしい安定して面白い短編集でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年6月29日
- 読了日 : 2014年6月29日
- 本棚登録日 : 2014年6月29日
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