誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年12月6日発売)
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本棚登録 : 9714
感想 : 759
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やはりこの人のストーリテラーとしての力は凄い。
一旦読み始めると先の展開が読みたくなって仕方がなくなる。
だいぶ前に「理由」を読んだときには本を離せなくなって、一日で読み切ってしまったこともありました。

が、本作に関しては、そのように先へ先へと読み進め最後まで行ってもイマイチ満足感を得ることができなかったような。

まず、宮部みゆきってこんなに説明描写がクドかったっけ?というのが読み始めの頃の印象。
とにかく冗長に感じられました。
行間を読ませるところがまったくないというか。
ま、読んでるうちに慣れてきて気にならなくなってはくるんだけど。
もう少しハードボイルドなタッチの方が好み。

それと、登場人物のキャラクタに魅力が感じられない。
いやある意味魅力的ではあるんだけど、どれもこれも「造られたキャラクタ」としての魅力というか。
血が通っていない気がするんですよね。
それは何も現実離れした人物設定だから、というばかりではないと思う。
文体同様、ちょっとクドいんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年1月6日
読了日 : 2008年1月10日
本棚登録日 : 2019年1月6日

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