藤岡陽子の小説には、本書の主人公の美咲のような、まじめで優しいけど自分に自信が持てない女性がよく出てくるような気がする。紆余曲折がありながら、さなぎが蝶に羽化するように自分の進む道を見つけていくというビルドゥングス・ロマンのような要素もある。
大きな起伏とかワクワクする高揚感はないが、主人公がちょっとしたきっかけから本当にやりたいことを見つけて、少しずつ変わっていく姿が気持ちいい。
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- 感想投稿日 : 2021年3月30日
- 読了日 : 2021年3月30日
- 本棚登録日 : 2021年3月30日
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