試験勉強という名の知的冒険

著者 :
  • 大和書房 (2012年4月16日発売)
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本棚登録 : 335
感想 : 27
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問題には「雑音」と「手がかり」の二要素がある。無関係のもの(or無関係に見せかけたもの)、未知のもの、分量を多くみせたもの、一部をやたら強調したもの…これらの「雑音」を認識したうえで、どのように排除し、よりクリアな状況で解くかがポイントであり、この「スキル」に長けていれば他に穴があろうと確率は上がる。

思った以上に気づきのある本でした。めちゃくちゃ腑に落ちました。「試験勉強なんてどうせ」と必要以上に軽視したり、「そんなこともできないなんてダメなやつだ」と必要以上に悲観する必要はないのだと、その本質を淡々と語ってくれています。全体は試験勉強と名のつくものすべてに通じる「抽象的」な内容です。そして、やたらと軽視したり過大に悲観したりする前に認識しておくべき「具体的」なポイントが詰まっています。

直感的・経験的に認識している人もいると思いますが、これらの認識の差はとても大きいと、本書を読んで改めて感じました。おすすめです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 勉強・自己啓発
感想投稿日 : 2012年7月16日
読了日 : 2012年7月16日
本棚登録日 : 2012年7月16日

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