未来の二つの顔 (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (1983年4月1日発売)
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本棚登録 : 49
感想 : 4
5

はちゃめちゃに面白い!!!!! 人工知能の認識拡張について、現実にも起こり得るできごとを圧倒的な説得力で、ストーリーとしても面白く書き上げた傑作……
最初から最後まで機械を機械として、安易に擬人化することなく書いているのが素晴らしい………
登場人物の多さに戸惑って一時積読していたのですが、改めて読み終えて本当によかった

翻訳でコンピュータ用語の「ローカル」を「地元」と訳してしまっているので、これから読む方には注意が必要かも
今誰がどっちを向いてどこにいるのか、とか、どういう風景で何が起きているのか、とかは正直想像するのが難しいんだけど、基本的に「つまり、こういうことだな」「要するに、こうなんだな」というのを作中登場人物があとから補足してくれるので、わからないところはわかんないままでも十分楽しめるはずです
一番最後の結論のところにたどり着くためににここまでの説明が全部あったんだな……読んでよかった……と感じる読後感………
今の時代だからこそ新訳や新装版が出てほしい本だなと感じました

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月18日
読了日 : 2022年10月18日
本棚登録日 : 2022年9月29日

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