朝鮮からの逃避行には得も知れぬ緊張感を感じたが肝心の野球シーンが若干迫力不足であった。
一癖も二癖もある人物が集い、話も二転三転する素材の面白さがありながら、非常にもったいない。
筆者はジャーナリストであって、スポーツノンフィクションライターには向いていないのかもしれない。
淡々とした描写のため、野球ドキュメントとしては読んでいて臨場感を感じない。
「ツーアウト満塁で〜がタイムリーを打った。」
では読み応えのないスポーツ新聞を見ているようであった。
筆者屈指の取材力は随所に感じたが。。。
脚本で化ける映画やドラマなどの題材にはなりそうたが、スポーツノンフィクション小説としてはあともう一歩。
もうひとつの軸に皇室や高度成長期を選んだのもなにやらありきたりでナンセンス。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月1日
- 読了日 : 2016年5月30日
- 本棚登録日 : 2016年5月27日
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