面白かった。
かの有名な井伊直弼、安政の大獄、桜田門外の変…
時代小説特有の難解な言葉に
読みにくさを感じた序盤も、
読み進むにつれ、これはなんと情感溢れる
恋愛小説か?と思うほどの
細かな描写に引き込まれていった。
かの時代に生きた人も
現代に生きる私達も、
誰かを愛する気持ちや揺れ動く恋情、
気持ちも身体も変わることはないのだと
思わされた。
作者の筆のうまさに
いかに相手を大事に思っているのかが
伝わる。
愛する若君、息子、先生、両親、夫…
それぞれに対する形と温度の違う愛情を
たかを通じて描写する作者に圧倒された。
歴史や史実のみで思う人物像も
また違う人間らしい一面、
自分にも似た現代へ通じる思いを
深く堪能した1冊だった。
後半は先が気になり一気読み!
いつか行きたい、彦根城、天寧寺、弁天様
歴史に思いを馳せたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月20日
- 読了日 : 2022年5月20日
- 本棚登録日 : 2022年5月12日
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