世界を信じるためのメソッド: ぼくらの時代のメディア・リテラシー (よりみちパン!セ 21)

著者 :
  • 理論社 (2006年12月1日発売)
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自分は素直な性格ゆえ、人から言われたことやそれこそメディアで流れてきた情報を「そういうものなんだ」と捉えてしまいがちなところがある人間だ。これは昔からそう。しかし20代後半に差し掛かっている今、ようやく少しずつ違和感とかを抱けるようになってきた気もしていた。
しかしこの本を読んでみてまだまだまだまだ自分のメディアリテラシー力がいかに低かったかを痛感させられた。メディアに失望し、同時に希望も抱けた、そんな本。
人間は"楽"をしたいもの。特に大人になって、仕事をして、時間的余裕がなくなった状況では、尚更"楽"に何事も理解したい。本当はどんな物事だって0-1で割り切れるものなわけがない。なのに私たちはそんな世界線を気付かぬうちに望んでいて、メディアもそれに応えて、いまこの現状が存在してしまっている。
最短ルートを求めてしまいがちだけれど、世界は複雑であるという前提に立ち返って、遠回りをしてでも自分の頭で考えられる人間になりたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年1月9日
読了日 : 2023年1月9日
本棚登録日 : 2023年1月9日

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