1982年刊行。時の首相にて、今太閤と呼ばれた田中角栄の金脈の構図を膨大な資料から読み解き、自由民主党政権の暗部に切り込んだノンフィクション。著者の用いた事実認定法は、地道だが王道でもあり、個人的には多く参考になった。全2巻中の1巻。ちなみに、小沢一郎氏は田中の秘蔵っ子とも言われる一方、小沢氏も田中に心酔し、ロッキード事件の公判期日は全て傍聴したとも言われている。90年代以降の政治を見る上で小沢氏は不可欠のプレイヤーであり、小沢氏の原型を田中角栄に見ることもできる。本書は小沢氏を知る上で有益かもしれない。
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月4日
- 読了日 : 2017年1月4日
- 本棚登録日 : 2017年1月4日
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