短編6本。
戦中、学生であった主人公らに相対した配属将校。
主人公らが見て感じた世界と、配属将校から見た風景とは全く違うという事実に、戦後、年月を経た同期会にて気付かされた主人公らは、寒々とした感傷に浸る。
著者の実体験に依拠する、この「果物籠」には惹きつけられる。
が、後は、それほどかなぁ。
やはり著者は、圧倒的な取材と事実の重みで書き切る長編作家なのだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月16日
- 読了日 : 2016年12月16日
- 本棚登録日 : 2016年12月16日
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