詩集 愛について

著者 :
  • 亜紀書房 (2020年4月22日発売)
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本棚登録 : 292
感想 : 11
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若松英輔さんの詩集2冊目。タイトル通り、愛がテーマの詩集。とても素敵な詩集でした。愛する人がいるから喜びや幸せを感じ、また悲しみも苦しさをも感じ得る。『愛しみ』と書いて『かなしみ』と読む。これは愛の本質を端的に示していると思う。愛する人との別離はそれこそ半身を捥ぎ取られるように辛く、苦しい。喪失は激痛となって胸を貫く。だけれどもそれはその人を深く愛し抜いた証拠なのだ。見方を変えれば、その激痛は『愛しみ』に染まった幸福な痛みではないだろうか。いつか喪うことがあっても、誰かを心から愛せることはとても幸せなことだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2022年2月12日
読了日 : 2022年2月12日
本棚登録日 : 2022年2月12日

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