本編で語られなかった物語、第2弾。
という感じですねこれは。
前作の方は姑獲鳥の夏から塗仏くらいまでだったけれど、今回収録されているのはその頃の人もいるしそれより後の人もいるっていう結構バラエティに富んだラインナップ。
魍魎の匣のあの人や狂骨の夢のあの人なんかもいたりして途端に懐かしくなったなぁ、こうやってバックボーンを読んで知ってしまうとまた本編を読み返したい気持ちが強くなってしまう。
そして江藤の話は人間の怖さが凝縮されてて読むの辛かった……そんなに長い話じゃなかったと思うのに長編読み終わったくらい疲れてしまったもの。
彼と大鷹は自分の中で共有できる感覚がないからなのか全く感情移入出来なかった……やっぱり妖怪より人間が怖い。
あと意外だったのが榎木津。
私正直言って榎木津のあの能力って何やかんやで便利な能力なんだろうなとずっと思ってたんだけど、あんなにちっちゃい頃から苦労して習得していたのね……あれなら答えをくれた京極堂に一目置いてるのも納得というか。
そして実際に彼の目にはそういう風に見えてるのか…!という発見もあったりしつつ。
ていうか順風満帆に見えて榎木津って実は結構な苦労人だよね?
邪魅の雫の時にも思ったけど割と不幸多めの人なのでは???
今回の話の中にチラチラ出てきていたまだ出会ってない人達がどうやら鵺に出てくる人達ってことなんだろうと(勝手に)思っているので一体本編の方でどういう役で登場してくれるのか今から楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
京極夏彦
- 感想投稿日 : 2023年12月24日
- 読了日 : 2023年12月24日
- 本棚登録日 : 2023年12月24日
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