上下巻を半日足らずで一気に初読了。「しろばんば」「夏草冬濤」(上下巻)を含めた著者自伝的3部作全5冊を3日ほどで一気に読んでしまった。
それら3部作の中では最も成長した後の物語なので、前2部作に比べると感情移入もし易く、主人公の心情に共感できる部分も少なくなく、最も没入して読書を楽しめた。読み終えてみれば、これら3部作それぞれが、主人公・洪作の年齢相応に実に上手に描き分けられており、洪作を取り囲む周囲の登場人物それぞれの際立った特徴や魅力と併せ、とても読み応えのある一代記になっていることに感銘を覚える。
願わくば、もっと多感だった十代の頃に読んでおきたかった。
妻や息子にも薦め、こればかりはブックオフに売っ払わずに蔵書に加えたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年4月4日
- 読了日 : 2022年4月4日
- 本棚登録日 : 2021年11月9日
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