初読。図書館。久しぶりに辺見庸を読んだ。(10数年ぶりか?)図書館にリクエストして借りたが、これは買って手元に置いておかねば。病気になって死期を意識したのだろうか、こんな時代になってしまったからこそ、今これだけは言っておかねば、という辺見さんの静かな叫びが行間からあふれでている。誰かを断罪するだけでなく、同時に自分を断罪する作業は痛みを伴って迫ってくる。帯の「戦後思想史上、最大の問題作!」の言葉は単なる煽りの宣伝文句ではない。やはり辺見庸を読み続けなければと、本棚を掘り返した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
辺見庸
- 感想投稿日 : 2016年1月30日
- 読了日 : 2016年1月28日
- 本棚登録日 : 2016年1月30日
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