抗生物質と人間――マイクロバイオームの危機 (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2017年9月21日発売)
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人のマイクロバイオータの大きな変更は以下の三回と考えられる
①食物の加熱調理を始めたとき
②農耕を始め、食物が動物中心から植物中心に変わったとき
③抗生物質の利用を開始したとき(70年前)

細菌の種類が大きく異なっていても、ヒト・マイクロバイオームが有する機能はほぼ同じ
・常在する細菌の種類は民族や個人によって大きく異なる
・しかし、発現する遺伝子の機能はほぼ同じ

肥満・アレルギー・I型糖尿病の増加は、幼児期の抗生物質投与によるマイクロバイオーム攪乱が原因である可能性

帝王切開は、子供のマイクロバイオームの構築に影響を与える可能性
・出産時の羊水を通じた腸内細菌の受け渡しの機会を奪う
・腸内細菌は出産直後の母乳にも含まれる

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カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2020年2月24日
本棚登録日 : 2020年2月24日

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