鼻持ちならないガウチョ (ボラーニョ・コレクション)

  • 白水社 (2014年3月26日発売)
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本棚登録 : 133
感想 : 9
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先の『売女の人殺し』がボラーニョ自身と思われる登場人物が出てくる作品が多いのに対し、こちらはそういう感じは薄めです。特に最後の二篇は講演の原稿なので、『売女』とはかなり趣を異にする作品に感じられます。どう異にするかと問われれば、本作のボラーニョは饒舌だと言うことです。こんなにしゃべる人だったっけ(?)という印象を受けます。そして「鼠警察」も風刺が効いていますがちょっぴりユーモラスな感じもあり、こういう作品も書けるんだ、と驚かされました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 讀後記(一般)
感想投稿日 : 2014年3月23日
読了日 : 2014年3月23日
本棚登録日 : 2014年3月23日

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