お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門

著者 :
  • 書肆侃侃房 (2019年6月16日発売)
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本棚登録 : 1335
感想 : 78
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フォローしている方のレビューを読んで、フェミニズムについて楽しく学べるかな?と図書館に予約。
半年以上待ってようやく順番が回ってきた!

この本のタイトルは他の方も書いていたが、マザーグースの「What are the little boy made of?」の中の一節
「What are little girl made of? 女の子は何でできている?」
「Sugar and spice and all that's nice 砂糖にスパイスそれに素敵なもの全部」
をアレンジしたものだ。
素敵なものではなく爆発的ときたか!と先制パンチを食らった気分で読み始めたが、その通りなかなか刺激的であった。

読書量、観劇、映画鑑賞も桁違いなのに、きちんと学術的視点で分析され、我々には「不真面目な」視点で解説してくれるのだから、相当に賢い方なのだ。
しかし、どんな作品も裏の裏を読むその姿勢が、浅い読書しかしてこなかった人間には「うへぇ~、そんなん無理ですわ~。」となり、
腐女子的読解術など、もうそれは腐女子の自覚がないと無理な気が…と挫折感を味わう。

私は読んだことのない作品も多く、この本を堪能する上で「あ~スタート地点にも立ててないな~」というのが正直な感想。2020.10.3

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他9類
感想投稿日 : 2020年10月13日
読了日 : 2020年10月3日
本棚登録日 : 2019年8月18日

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