私はこの風景を知って
いると思いました。
どこかで見聞きしたの
ではありません。
自分の体験としてです。
私はこの物語の主人公
たちと比べれば、
だいぶ恵まれた環境の
なかで育ちましたが、
大人達のいやらしさの
はけ口にされたことが
あります。
子どもだった私はその
手に握った切符で、
決められた路線にくる
列車から列車に乗継ぐ
ことしか知らず、
そして、そこで色々な
目に遭いすっかり臆病
に。
この世界には知らない
路線が無数にあります。
列車という世間は狭い
けど世界は広い。
大人になった今、私に
出来ることは、
このような良書を世に
広めて、
狭い車内で怯えている
子どもたちに、
世界の広さを知らせる
ことではないかと。
その列車を今すぐには
降りられないけれど、
次の駅では広い世界に
無数にある別の路線に
乗り換えればいいと。
今まさに苦しんでいる
子どもたちに、
希望を見出してほしい。
本書がさまざまな言語
に翻訳されて世界中に
広まることを望みます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月12日
- 読了日 : 2023年11月12日
- 本棚登録日 : 2023年11月11日
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