文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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本棚登録 : 3990
感想 : 297
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百鬼夜行シリーズらしく事件前の話が長い長い。そこが面白い。ミステリーとしては、今までで一番呆気ない完結だったと思う。姑獲鳥の夏を彷彿とさせる。
しかし、叙述トリックとしてはやはりあれだけ「答え」をばら撒いておきながら、やっぱり言われるまで気付けなかった。凄い。
その「答え」である死についてはトリックの範疇をはみ出している。自分の生活する上での常識が、読んでいる瞬間だけは揺さぶられるような感覚になるから百鬼夜行シリーズは好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月11日
読了日 : 2022年4月11日
本棚登録日 : 2022年3月19日

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