本のタイトルにもなっている『緋い記憶』が、やはり逸品。
発表された年が30年ぐらい昔だから、
時代背景とか人物描写に古臭さを感じるけれど、
物語はどれもこれも、今読んでみても引き込まれる。
ひんやりとしたものを感じつつ、
自分の記憶の断片が脳裏に浮かんでは消え、
1話1話の主人公の記憶に吸い取られていくような気さえする。
短編で、ここまで人の危うい側面を描ききるのは凄いな。
さすがだなと思うけれど、まだ高橋克彦氏の長編は未読でもあり、
長編に向かうのには躊躇がある、何故だろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本ミステリー
- 感想投稿日 : 2018年10月15日
- 読了日 : 2018年10月15日
- 本棚登録日 : 2018年9月25日
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