詩羽のいる街 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年11月25日発売)
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この本はわたしを作った本の一冊です。「ねぇ、デートしない?あなたが幸せじゃないから。」物語は、公園でぼーっとし ていた青年に詩羽という女性がこう話しかけたところから始まります。言われるままに彼女と 1 日デートをする羽目にな った僕は、街中を連れ回されます。お金も家も持たない詩羽は、街の人同士を結びつけていきます。そう、詩羽は困ってい
る人を数珠つなぎにしてみんなを幸せにしていたのです。彼女の起こす幸せの連鎖は彼女の手を 離れ大きな連鎖になっていきます。
わたしがこの本に出会ったのは高校生の時です。当時学校の図書室にいた司書さんに進めても らった 1 冊で、わたしが教師になりたい、あわよくば図書館司書もやりたいと思ったきっかけの本 です。作中に「本のソムリエ」と呼ばれる司書さんが出てきます。彼女は話を聞いて、相手にぴった りの 1 冊を選びます。わたしにとって高校の図書室にいた司書さんはまさに「本のソムリエ」でし た。わたしもいつかなりたいものです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月14日
読了日 : 2012年9月10日
本棚登録日 : 2012年9月2日

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