広漠な歴史のテクスチャを解いていくように七夕に呪われた一族の悲劇を明かしてゆく、読み込み甲斐のあるお話だった。解説の長さに比して、人物の心情やそれに至る動機があまり語られずに話が進むので、事の顛末が早すぎるように感じてしまう。終盤からエピローグにかけてはもう少し秘して読み手の理解と解釈に委ねても良かったのではないか。シリーズ物と知らずに読んだから前作も読んでみたい。
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- 感想投稿日 : 2018年7月8日
- 読了日 : 2018年7月8日
- 本棚登録日 : 2018年7月8日
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